鑑賞録やその他の記事

『ダーク・シャドウ』(2012)

Facebook に 2012/12/27 に投稿した記事に手を加えたものです。

ダーク・シャドウ』を観てきました。ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演というおなじみコンビの、20世紀に蘇った吸血鬼の奮闘記です。
冒頭のバートン得意の "これまでのいきさつ" を早足で語るところで、もう8割方満足。途中、けっこうダレるけど『007/ゴールドフィンガー』(64)みたいな味のあるダレ方。病的なフィックションにダラッと身を委ねる感じで、これはこれで悪くありません。エヴァ・グリーンの仇役の魔女が最高。役者がノリにノって演じるのを撮るヨロコビが伝わってきて、ああ、映画を観る楽しさだなあ。クライマックスの対決からエンディングまでは、この監督らしい暗い華やかさが堪能できます。
傑作とまではいきませんが、自分のような "バートン食堂" の出す料理が好きな人間には、美味しい映画でした。