鑑賞録やその他の記事

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アイダ・ルピノ監督作『恐れずに』(1950)『暴行』(50)『ヒッチハイカー』(53)

2022/5/3 および 2022/5/10 の Facebook 投稿を組み合わせたものです。 シネマヴェーラ「アメリカ映画史上の女性先駆者たち」特集で、初めてアイダ・ルピノが監督した映画を3本観た。言うまでもなく『ハイ・シェラ』(1941)『危険な場所で』(51)などの名女優…

少年とアリス-『君たちはどう生きるか』(2023)

書き下ろしです。 宮崎駿監督の最新作、『君たちはどう生きるか』(2023)を、公開初日に観る。以下ネタバレを気にせずに書くので、嫌なひとは鑑賞後にどうぞ。 異例の-鳥のイメージ画を除いて-前情報全く無しという宣伝戦略がとられたので、かなりの異色作…

若々しい交響詩『EO イーオー』(2022)

書き下ろしです。 新宿シネマカリテで『EO イーオー』(2022)を観る。1938年ポーランド生まれの独創的な天才、イエジー・スコリモフスキ監督の新作を、いまなお映画祭とかではなくロードショー公開で迎えられるとは、何という幸せだろう。タイトルから、かつ…

45年のB級2本『犯罪王ディリンジャー』『私の名前はジュリア・ロス』

2019/12/27 の Facebook 投稿に手を加えたものです。 シネマヴェーラでマックス・ノセック『犯罪王ディリンジャー』ジョセフ・H・ルイス『私の名前はジュリア・ロス』と、奇しくも同じ1945年に作られた言葉の本来の意味での「B級映画」を、二本立てのように…