鑑賞録やその他の記事

『街の灯』(1931)

Facebook に 2012/2/17 に投稿した記事に手を加えたものです。

チャップリンの『街の灯』についてですが、厳密には鑑賞録というより、初見のときの思い出です。
有名なラストシーン。かつて盲目だった少女は自分の恩人が貧相な浮浪者チャップリンだったことを知ります。
「あなただったの?」
画面には、少女の戸惑いの表情が映し出されます。
次にカメラは切り返して、チャップリンの少しバツの悪そうな笑顔を示して、ラストカットとなります。このチャップリンの顔が映っている時の少女の(とまどいに続く)表情は見えないわけです。
俺はここで、映画とは "見せる" だけではなく "見せない" メディアであることも学びました。
映画を好きになり始めた少年としては、新鮮な体験でしたねえ。

www.charliechaplin.com