鑑賞録やその他の記事

『キューティ・ブロンド』(2001)

Facebook に 2021/ 4/16 に投稿した記事に手を加えたものです。

ロバート・ルケティックキューティ・ブロンド』。実は初見。
エリートのボンボンに「キミはボクにはふさわしくない」とフラれたブロンドのギャルが一念発起、猛勉強でハーバードの法科に入り、未来の有能弁護士への一歩を踏み出すという青春コメディ。
庶民の主人公がエリートを圧倒する活躍を見せる、しかもクライマックスは法廷劇。フランク・キャプラ的な、アメリカ映画が古くから得意としてきた物語だ。作り手たちが昔の映画をきちんと勉強した上で今風(といっても20年前だが!)の装いに仕上げているから、安心して楽しめる。よどみなく思い切りのいい語り口の中、出した伏線は余さず回収するプロの仕事に大満足。人物の使い方も隅々までうまい。
本作で人気者になったリース・ウィザースプーンは、最初は「かわいいけど二番手女優って感じ?」だったけど、どんどん良くなってくる。これもまんまと狙いにハマったということだろうな。
ちなみに-ネタバレになり過ぎないようボカして書くけど-法廷での決着後の主人公とボンボンとの一幕、その後の晴れやかなラストは、テスト試写の反応を見て撮り足したもの。お金に余裕があるとこういう作り方ができるんだね。これもまたアメリカ映画の強さだなあ。

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キューティ・ブロンド (字幕版)


キューティ・ブロンド (吹替版)